『東武線沿線は地盤が弱い』、『越谷市は地盤が弱い』と言われ続けていますが、実際はどうなのでしょうか?
結論
越谷市の地盤は、弱いところが多い。
中でも、蒲生・七左町・レイクタウン・せんげん台などは、注意が必要です。
しかし、全てが弱いという事はありません。
実際に弊社で建てた越谷市の物件で地盤調査の結果、良質な地盤で改良工事が不要だった現場もあります。
最終的には、地盤調査を行わないと地盤の強度はわかりませんが、ある程度の情報収集が可能です。
土地の購入や建て替えの前に知っておきたい地盤の情報収集
①地震ハザードマップを参考にする
越谷市のホームページには地震ハザードマップがあります。
作成の理由は、
自宅の耐震診断や耐震改修に役立てていただく事を目的
と紹介されています。
揺れやすさマップ・液状化マップ・地域の危険度マップがありますので
ぜひ参考にしてください。
②土地の住所を参考にする
地名には、昔はどんな土地だったかを教えてくれる物があります。
例えば、越谷市袋山 という住所がありますが、
正式には、越谷市大字袋山字天沼 となります。
袋山だけ見ると、山だったのかなぁ?地盤強いかも と思うかもしれないですね。
しかし、そのあとの小字の下に 天沼・・・沼があります。
山の中の沼だったのかもしれません。
③旧地図を見る
昔の地形図を見る事で、その土地の過去を知る事ができます。
詳細までは、難しいですが参考にはなります。
インターネット上で今昔マップを見つけました。
住宅地だったのか、畑・田んぼ・沼など、今と過去を比較して見る事が可能です。
④近隣の状況を見る
計画地の近隣は、類似した地盤の強さである可能性は高いです。
その既存の家やブロック塀などを見る事で想定ができます。
家の外壁にクラック(ひび割れ)が多いと、地盤の弱いという可能性が高くなります。
ただし、施工が悪い場合もクラックが入るのであくまでも参考程度で考えてください。
ブロック塀なども上下に波打っているように歪んでいると弱い可能性が高いです。
傾いて倒れそうなブロック塀は、施工不良である可能性の方が高いかもしれません。
可能であれば、検討地の近隣に住む人に質問が出来るとより良いですね。
最終的には信頼できる地盤調査を!
最初にも書きましたが、最終的には地盤調査をしないと本当のところはわかりません。
しかし、この調査方法にも種類があって信頼性に違いがある事をご存知でしょうか?
建物を耐震等級3で建てても、断熱性能の高い家を建てても、地盤が弱くては意味がありません。
地盤の事をしっかり把握することが大切です。
たとえ、弱い地盤でも危険性が高くない限り、適切な補強工事を選定することが出来れば安心です。
世間の評判や相対的なハザードマップと調査結果の結果
弊社で実際に調査を行った地域に、
せんげん台、レイクタウン、七左町があります。
地震ハザードマップで見ると
せんげん台とレイクタウンは震度階級6強の最高ランク
七左町は震度階級6強の中間ランク
せんげん台の土地は?
深さ2m程度の位置に弱い地盤層があり不動沈下の可能性が高く、地盤改良工事が必要という結果。
改良方法は、鋼管杭をを採用しました。
レイクタウンの土地は?
レイクタウンは、元々葦が生えているような沼地でした。ところが長い年月を掛けた造成工事のおかげで良質な地盤であるという結果。
改良不要でした。(木造2階建ての場合)
七左町の土地は?
田んぼの埋め立てが多いこの地域は、全体的に弱い層があり不動沈下の可能性が高く、地盤改良工事が必要という結果。
改良方法は、ピュアパイル工法を採用しました。
この結果からも地震ハザードマップだけで地盤の強さは判断できない事がわかります。
「それじゃあ、情報収集しても意味が無いじゃないか!」
と思われるかもしれません。
しかし、ぜひ事前に調べてください。
土地の購入または、建て替え計画を進める前に調査をする事は難しいので、想定・覚悟ができます。
これから住む、これからも住む町全体が地震災害時に、どの程度の被害があるかが認識できます。
良く誤解されるのですが、地盤改良工事の保証は地震による不動沈下は免責です。
つまり、地震によって家が傾いても保証してくれません。
だから必要な事は
①ハザードマップなど目視で確認できる資料を見る
②信頼できる地盤調査を行う
③耐震性の高い家を根拠を持って建てる(耐震等級3)※詳しくはこちちら
この3項目は、必須項目だと考えます。
そして、③の家を建て地震保険を50%引きで入る事も検討してください。
家づくり舎ファミリーでは、地盤調査にも違いがある事を身をもって感じています。
地盤調査は、とても とても 重要です。