越谷市南町K様邸の断熱施工がはじまりました。
外皮熱貫流率 Ua値=0.29W/㎡・Kの仕様としておりますが、この数値の性能が発揮される為には現場の施工がとても重要なのです。
外皮熱貫流率は、断熱性能を示す大切な指針です。
しかし、計算による断熱性能でしかない事を知ってください。
隙間なく充填する作業が大切です。
そんなの当たり前だと思っていませんか?
壁の中には、コンセントボックスや電気配線・筋交いや下地の木などが入り組んで入っています。
そこに隙間なく断熱材を充填する事は、とても手間がかかるのです。
その手間をかけるだけの理由も含めて、知識を持って施工する必要があります。
今回、初めて断熱工事に携わる若い大工さんにも経験の為に、断熱工事に参加してもらいました。
もちろん経験と言っても、妥協は一切無しです。
高気密高断熱を造るという事は、計算だけでなく現場の施工がとても重要です。
昨今、Ua値を意識する建築会社も増えてきました。
とても良い事です。
しかし、断熱材の施工不良があると高気密高断熱は、住宅の寿命を縮めてしまう事もあります。
断熱材に隙間があると外気の熱が侵入し、温度差により壁内結露を起こします。
隙間以外の断熱材が良くなった今は、家の最低温度が上がって外気との温度差が昔より大きくなっているため、断熱欠損による壁内結露のリスクはとても高くなっています。
この状況を数値で確認する方法として、隙間相当面積 C値を確認するという考えがあります。
しかし、残念ながら完璧ではありません。
気密性は気密シートやテープなどで高めていくので、裏側の断熱材がごっそりと抜け落ちていても関係ないのです。
ぜひ、数値だけではなく、現場を確認する事をお勧めします。
弊社では、断熱工事が完了した時点での現場見学会を開催しています。
10月中旬を予定しておりますので、ご興味のある方はご参加ください。