去る7月26日にYKKが主催する ZEH(ゼッチ)についてのセミナーに参加してきました。
今、建築業界はZEH(ゼッチ)に向けて急速に進んでいます。
ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー)の略。
住まいの断熱性・省エネ性能を上げること、そして太陽光発電などでエネルギーを創ることにより、
年間の一次消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気)の収支をプラスマイナス「ゼロ」にする住宅
かしこまった文章ですね。要約すると、省エネの家に住んで 自分で使ったエネルギーを自分で作ってください。という感じです。
2020年には、ZEH仕様の家を新築のスタンダードにするという国の指針が決まっています。
あと4年です。
弊社としては住まいの断熱性・省エネ性を上げることと太陽光発電などは以前から取り組んでいた事で、ZEH仕様の家を造る事はすぐにでも可能です。
しかし、ZEH仕様はイニシャルコストが上がり、ランニングコストがさがるという事を理解する必要があります。(家を20年、30年、50年と住めば間違いなくトータル予算は下がるのですが・・・)
誰でも、家づくりの最初にかけられる総予算は決まっています。予算をZEH仕様最優先で良いのでしょうか?
家づくりの資材コストは、流通や生産が変わって初めて下がります。できる限り早くZEH仕様を普及することはとても良い事なのですが、このスピードが建築主さんの負担になるのではないかと考えてしまいます。
もちろん、国からの補助金や減税などもありますが、全てはまかなえません。
私たちは、ZEH仕様を理解した上で、それぞれの家族の価値観を理解し 最良の提案を心掛ける必要があると、改めて感じております。