現在、改修工事をさせていただいている足立区Y様宅にて太陽光発電設置のご依頼を頂き、設置工事を行いました。
太陽光発電は、今から6年前に補助金制度と固定買取制度が始まり急速に広まりました。
さらに、再生可能エネルギー固定買取制度により10KW以上の発電は20年間固定買取も始まり、屋根の上や利用しなくなった田畑・山などにたくさんの大容量ソーラーを設置する人が増えソーラー設置専門会社が増え、ソーラーメーカーも増えていきました。
しかし、補助金制度が終わり固定買取制度の金額も下がった為、当時のメリットは無く 需要が落ち着いているかもしれません。
それでは、もう太陽光は意味がないのでしょうか?
『得をする』という方向から考えると厳しいかと思います。
しかし、『損をしない』とい見方をすると検討する余地があるのではないかと考えております。
太陽光サーチャージという言葉をご存じでしょうか? 簡単に説明すると太陽光発電により固定買取額を日本国民及び日本企業で負担しましょうという制度です。
知らない人も多いかもしれませんが、電気を使っている人は関わっています。東京電力からの請求書の中に『再生可能エネルギー発電促進賦課金』という項目があり一般家庭ですと300円~800円くらいの金額が徴収されています。
負担額は、ご自身で使った電気量 1KW当たり2.25円という計算がされます。例えば月に250KW 使った家庭は、250×2.25=562 562円になります。
今は、この程度ですが再生可能エネルギーは太陽光が普及すればどんどん増えていきます。
これからは、ZEH(ぜっち)と言って自分で使ったエネルギー分を自分で作るゼロエネルギー住宅を目指すという国の指針も決まっています。
みんな負担するのであれば、太陽光が乗っている事は関係ないと考える方もいるかもしれません。
そうでもない部分があります。自分で使ったエネルギーに対して負担額が決まるのですから太陽光発電を乗せて電力会社から買うエネルギーを減らせば負担額が減るのです。
さらに、将来的に電気代は今より上がる傾向にありますから、自分で作ったエネルギーを使った方が安く済みます。
このように考えてみると、太陽光を乗せる事が、将来に高い金額を払わなくて済む事になり『損をしない』という見方に結び付くのではないかと考えています。
誤解しないでいただきたいのですが、【急いで太陽光を乗せましょう】という事ではありません。
家づくりやリフォームを考える中で、目先だけにとらわれず、長い目で物事を判断してほしいという一例です。
今後の参考になれば幸いです。
Yatagai