草加市 M様邸の解体工事が始まりました。
工事の中でも特に騒音で近隣にご迷惑をお掛けしてしまう工事です。しかし、挨拶まわりをさせていただくと 『お互い様ですから』と寛容なお言葉を皆さんから頂戴しました。
ありがとうございます。
10日間を予定しており、職人共々十分に注意して作業させていただきます。
足場を掛け養生を行う事から作業が始まります。
最初に屋根材を剥がしてみると、リフォーム前の建築当時に施工されたスレート瓦が現れました。
残念ながら、アスベスト(石綿)が使われている素材でした。
当時の建築を恨んでも仕方がない事ですが、築年数の古い家を解体や改修をする時にはついて回る問題です。
撤去作業や運搬にも規則があり、処分場も限られた場所にしかありません。
作業するにも資格が必要で飛散防止の為に養生を通常より高く設けます。処分費用もかなりの高額です。
解体する建物にアスベストが使われているかという事は、事前にわからないケースがほとんどです。剥がした屋根の下から出てきたり、内装材を剥がしてみたらアスベストだったなど 表面での判断は難しいのです。
安価に製品成型できて耐火性・耐久性に優れているという事で普及したアスベストは、最終的には高価な物になってしまいました。
家づくりをする上での材料選定は、『新築当時が良ければ』 では いけない と考えています。
メンテナンス費用がなるべく掛からない
家に愛着をもてる
負の遺産を残さない
造り手の責任ですよね。