2016年 4月14日木曜日、熊本を震度7の地震が2回続けて起きるという過去に例のない地震災害が発生しました。
熊本県における住宅の倒壊(全壊)は8,160棟、半壊は29,102棟、一部破損は129,632棟(国土交通省同年9月調べ)でした。
耐震等級3住宅は、熊本地震で倒壊したのか?
震度7の地震が2回続いた熊本地震で、耐震等級3住宅の倒壊数は0棟でした。
地震大国日本において、耐震等級3住宅の重要性を感じますが、
実際に新築されている家で耐震等級3を取得している住宅はまだまだ少ないのが現状です。
残念ながら倒壊してしまった耐震等級1住宅、耐震等級2住宅
熊本地震で倒壊した住宅には耐震等級1、2の住宅がありました。耐震等級1は今の建築基準法です。
そして、耐震等級2は耐震等級1の1.25倍の耐震性です。
1.5倍の耐震等級3住宅は、大丈夫で1.25倍の耐震等級2住宅はダメとなると、
もう少し強い地震だったら耐震等級3でも倒壊してしまうのでは無いかと感じる人もいるのではないでしょうか?
ここには、耐震等級以外の直下率という部分が大きく関係しています。
直下率とは上下階の壁・柱位置がつながっている割合で倒壊した住宅は47.5%だったそうです。(60%以上が望ましい)
法律ではカバーしきれない部分をしっかり設計できる事も大切ですね。
耐震に関する基準の歴史
『旧耐震基準』
1950年 日本全国の建物に耐震設計が義務化される。
1971年 新潟地震・十勝沖地震を経て基準改定がされる。
『新耐震基準』
1981年 宮城県沖地震を経て大きな改定がされる。
2000年 阪神淡路大震を経て基準改定がされる。
品確法による耐震等級が制定される。
※2000年の基準改定は耐震等級1に該当しますので、2000年以降に建てられた家は耐震等級1に該当します。
つまり、耐震等級2、3は義務ではありません。
耐震等級3住宅の必要性
建築基準法で義務化されている耐震基準には、
数百年に一度発生する地震(東京では震度6強から震度7程度)の地震に対して倒壊、崩壊しない程度とあります。
この基準の1.5倍の耐震性が耐震等級3です。
想定外であった、熊本地震での震度7が2回という事実を重く考える必要があるのではないでしょうか。
耐震等級3住宅を手に入れる為に
熊本地震以降は、建築業界でも耐震等級3住宅の必要性を考えるようになってきました。
とても良い傾向では無いかと思います。
しかし、耐震等級3相当という曖昧な言葉もあるので注意が必要です。
詳しくは、耐震等級3と耐震等級3相当は何が違う?をご覧ください。
他にも耐震等級3を取得する方法には2種類ある事をご存知でしょうか?
壁量計算による取得
許容応力度計算による取得
詳しくは、耐震等級3住宅の構造計算は壁量計算と許容応力度計算のどちらが良い?をご覧ください。
そして、耐震等級3を取得するには申請なども必要ですので、
詳しくは、耐震等級3の申請費用・検査費用はいくらかかるのか?をご覧ください。
◎全棟構造計算を行い 耐震等級3を取得します。
家づくり舎ファミリーでは、全棟構造計算をして耐震等級3が取得できる設計を行い、耐震等級3の性能証明書を取得する費用を踏まえた資金計画を提案しています。
それは、耐震等級3は日本に住む人にとって絶対的に必要だと考えるからです。
家づくり舎ファミリーでは、ミニセミナーや家づくり相談会なども行っていますので、お気軽にお問い合わせください。