今週月曜日、10月26日に上棟した東松山市M様邸の屋根下地が完成しました。
上棟後最初に作業するのは垂木(たるき)という屋根の骨の部分になります。
軒が深くシンプルな大屋根は、垂木が完了した段階も綺麗です。
さらに、その上に野地板を貼って屋根下地が完成となり、このあと防水紙(ルーフィング)を施工する事で雨が降っても構造躯体が濡れにくくなります。
明日、ルーフィングを施工するのでM様邸は濡れずに済みそうですね。
そして、弊社のこだわりの1つとして野地の先端にあたる部分の素材を変えています。
この部分(黒い部分)を広小舞(ひろこまい)と言います。
黒い素材は樹脂で出来ているので、水に強く腐らない素材です。
「ここって水に濡れるの?」って思いますよね。
濡れない為に防水紙を施工して、屋根材で仕上げるんですから。
実は、ガルバリウム鋼板葺きやスレート瓦葺きの場合
長い年月をかけて じわじわと雨水が伝い水などにより浸みてきます。
正直、20年・30年は施工が悪くなければ問題ないでしょう。
でも、50年・60年には腐食しているかもしれませんね。
ちなみに、【長期優良住宅】の基準に、このような細かい部位の決まりはありません。
長い目で家づくりを考える時に、長期優良住宅、高気密高断熱や耐震等級などに注目が集まりますが、
このようなちょっとした事で生まれる差も重要だと考え、日々職人さん達とも情報交換をしています。