わが家のリノベーション・断熱改修をお考えの方へ
今の住まいへの悩みが解決すれば、家族の笑顔はもっと増えるはず。家づくり舎ファミリーでは新築だけでなく、大切なマイホームでより長く幸せに暮らし続けていくための、リノベーション・リフォームのお手伝いもさせていただいております。
リノベーション・リフォームだから安く済む、ということはありません。当然、希望に見合った費用がかかるということは知っておいてください。しかし、断熱性は将来のランニングコストを削減してくれます。そして耐震性は大切な家族の命を守ってくれます。せっかくリノベーション・リフォームをするのなら、これからさらに20年先、30年先までのことを見据え、住宅性能を見つめ直し、断熱改修をはじめとした性能向上を行うべきです。私たちはしっかりと住宅性能のことを考えたうえで、変化するライフスタイルや好みのデザインに合わせた、住まいの価値を向上できるご提案をしております。
その瞬間だけの費用で比較してはいけないのが「家」。
改修工事費用+(ランニングコスト+メンテナンスコスト)✕住む年数
リノベーション・リフォームをお考えの方は、この計算式でご検討ください。
家づくり舎ファミリーのオフィスも、実はリノベーション
新築で建てたようにしか見えないのですが、実は私たちのオフィスは築25年の建物をフルリノベーションしたものです。ほぼ無断熱でしたがしっかりと断熱改修を行い、UA値=0.34W/㎡Kまで引き上げることができました。ここからは家づくり舎ファミリーのオフィスが完成するまでの、リノベーションの一から十までをご紹介します。興味を持っていただけましたら、断熱改修したオフィスの快適さを、実際に来社してご体感ください。
※ご来社の際は、事前予約をお願いいたします。
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物件との出会い
最初の出会いはネット検索でした。確か1,200万円で出ており、すごく安いわけではありませんでしたが、土地の大きさ、道路との関係、程よい大きさの古家という点が気に入りました。現地を見たときは「ここで仕事をするんだ」という強い想いが湧き上がってきました。
しかし、問い合わせて話を聞いてみると、差し押さえ物件で競売にかけられる予定も決まっているとのことで、結局は競売での勝負となりました。結果、900万円の落札価格で無事購入することができたのですが、この差額分に負けないくらいの出費が待っていました。
ゴミ出しに100万、解体に150万
まずは、中にあるゴミの処分。残留物があることは知っていましたが想定以上で、冷蔵庫3台、とっても大きなカラオケ機器、食器、座布団などなど、すさまじい量でした。それを処分するのになんと約100万円!見込みで50万円くらいは覚悟していたのですが、倍でしたね。
その後、解体が始まりました。実はフルに解体するよりも、躯体を残して部分解体するほうが費用はかかるんです。理由は大きな重機が使えないことと、残す部分を傷めないようにするため手間がかかるからです。でもここは想定内でした。
それより、躯体がひどかった。柱はパラペット形状を支えるために負担がかかり弓なりし、筋交いは不思議な施工をされていて、アンカーボルトはしっかりと止まっていない、野地板は薄く、垂木も細く、母屋も細く、小屋束も少ない、梁も細い、火打ち金物が足りない、柱脚金物が足りない……。多くの部分を組み変え、補強し、調整したらだいたい150万円くらいかかりました。「既存建物の程度で、改修工事費用は大きく変わる」ということを改めて実感しました。
新築住宅と同等の性能を求めた断熱改修
私たちがもともと使っていたオフィスは賃貸で、狭くてとても寒いところでした。お客様には暖かくて快適な家の話をしているのにこれでは、とずっと気がかりで、オフィスを持とうと思ったのです。いつでも私たちの基本仕様をご体感いただけるよう、オフィスも限りなく家づくり舎ファミリーの新築住宅と同等の性能を求めました。高さの関係もあり屋根断熱が少し性能が下がり、床断熱での施工となったこともあり、UA値は0.34W/㎡Kと標準より少し下がりましたが、十分な暖かさになると考え、仕様を決めました。エアコン1台で冷暖房が十分賄えています。
サッシは、基本的に樹脂製をご提案しているのですが、オフィスはすべて木製サッシ(トリプルガラス)です。いつもお世話になっている問屋さんが在庫を安くご提供してくれるということでの採用となり、あまりやりませんが、窓の形状が決まった状況で間取りに当てはめ配置の検討を行いました。
基礎の高さが低く、アプローチで高低差を解消することが難しいため、基礎断熱は諦め床断熱としました。戸建てではあまり使われない、パーチクルボードを使った置床工法で床組みをし、その上の根太間で断熱しています。基礎断熱ではないと言いましたが、立ち上がりには基礎内に断熱材を入れています。
壁は、耐震性の補強も兼ねて耐力面材を施工し、内側から高性能グラスウール16㎏105㎜を充塡。調湿気密シートと気密テープ、電気のCD管と気密カバーなど、新築工事とまったく同じ施工方法で進めます。外壁には、ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)50㎜の付加断熱による乾式左官工法です。
自然素材で仕上げた質感を楽しめる空間に
床には無垢パイン材を張り、自然塗料を塗って仕上げました。床は、材種に関係なく無垢のものを推奨しています(推奨ですが、絶対です)。壁は珪藻土左官仕上げで、シンプルに白一色です。天井は、無垢ツガ材の羽目板を施工しました。空間の雰囲気にもよりますが、勾配の上る方向に向けて張ると少し強い印象があるので、オフィスで落ち着いた空間にしたいとの考えから向きを決めました。現場を優先し後回しを続けながらでしたが、ようやくオフィスが完成。無垢床や塗り壁の素材の質感もご体感していただける場所となりました。
最後になりますが、外構も大切な家づくりの一部です。絵でいうところの額縁にあたる外構がいいと、家をもっと素敵なものに感じさせる力があります。植物があるとよりいいです。年月とともに成長・変化し、常に住まいを引き立ててくれます。外構の予算は後回しにされがちですが、できれば建物と同時に検討してください。